アメリカに留学する際に必要な予防接種について

感染症の蔓延防止に協力しましょう

日本でも様々な感染症に対する予防接種が実施されていますが、アメリカ留学をする前にも予防接種が必要になる場合があります。
入学する前に予防接種をして免疫を得ていることを証明しなければ入学が許可されない場合もありますので、事前に確認しておく必要があります。
なお大学や各州によって必要とされる予防接種が異なる場合がありますので、自分が留学を希望している大学や州では何が必要なのか確認しましょう。

基本の予防接種

どの州や学校でも基本的に免疫がなければいけないと指定しているのが、MMRとツベルクリン反応です。
MMRとは麻しん、おたふくかぜ、風しんの3種類の感染症で、アメリカではこれらの病気に対する免疫がなければ入学を受け入れてもらえない可能性が高いです。
このうち麻しんの予防接種に関しては2回接種しなければしっかり免疫を獲得できないため、1回目の接種から1ヶ月後にもう一度接種しなければいけません。
留学前ギリギリになってから予防接種を受けようと思っても間に合わない可能性がありますので、あらかじめ接種しておくようにしてください。

ツベルクリン接種による反応は結核感染の疑いについて確認するものです。
日本では以前に反応を確認してから陰性の人にワクチン接種をしていたのですが、今はいきなりBCGワクチンという流れになります。
BCGの接種を行なうことで結核菌の免疫がつくとされていますが、その効果は15年程度と考えられています。
子供の頃BCGを接種しているという方も多いですが、既に免疫がなくなっている可能性があるため、アメリカ留学に合わせてツベルクリン反応を見て再度確認する場合があります。

参考:公益財団法人 宮城県結核予防会>ツベルクリン反応とBCG

他にも大学によっては水疱瘡やポリオ、B型肝炎など様々な疾患のワクチン接種を必要としている場合があります。
既に接種済のワクチンも多いと考えられますので、母子手帳を確認して接種済であることを証明できるように準備しておきましょう。

予防接種は全額自己負担

アメリカ留学の際に必要とされる予防接種は全て自己負担で支払うことになり、健康保険の適用は受けられません。
費用は数千円になると考えられますが、接種する病院によって金額がまちまちなのであらかじめ問い合わせをしておくと安心です。
予防接種をしたことを証明できなければ意味がないので、母子手帳に記載できない場合は英語で記載された証明書を発行してもらう必要があります。
証明書を発行してもらうだけでも数千円の費用が必要になります。

これらの予防接種を受けていたからといって、必ず病気にならないとは限りません。
渡航直前に病気にかかってしまうことがないように、普段から体調管理をしっかり整えておく事が重要です。