滑走路の秘密に迫る!
飛行機の離発着に欠かせない存在
空港には広大な土地に滑走路が広がっていますが、飛行機が離発着するためには広大な滑走路が無くてはならない存在になります。
普段はあまり気にしたことがないという方も多いですが、滑走路の秘密を探ってみると面白い事実がわかるのです。
参考:旅客機着地時にドスンと下りるのは…飛行機の滑走路の知られざる雑学トリビア
滑走路の材質とは
素朴な疑問として滑走路はどんな材質でできているかご存知でしょうか?
巨大な飛行機が到着する時にはかなりの衝撃が発生するので、頑丈なコンクリートで作られているのではないかと考える方も多いはずです。
実は僕もコンクリートでできていると思っていました。
でも、実際には一般の道路と同様にアスファルトで作られているそうです。
本当にアスファルトで大丈夫なのかと心配になりますが、これはアスファルトとコンクリートの性質の違いに秘密があります。
アスファルトの場合は工事を実施してからすぐに固まるという性質があるのに対してコンクリートは固まるまでの時間がかかってしまうのです。
万が一滑走路に損傷が生じたのですぐに修繕しなければいけないという場合、コンクリートの場合はしっかり固まるまでに時間がかかってしまい、使用再開できるまでは飛行機の離発着ができない状態になります。
アスファルトなら数時間あればしっかり固まるので飛行機の離発着がない時間帯に修繕工事を済ませてしまえば問題なく使用できるのです。
強度については一般の道路とは異なり、何層にも厚く重ねて作られているの問題ありません。
頑丈な滑走路になるように基礎はコンクリート製でその上にアスファルトを厚く敷き固めているので頑丈な作りになっているのです。
滑走路のライトについて
夜になると滑走路のライトが付いてキレイな光景を眺めることができます。
まるでイルミネーションを見ているような美しさを空の上から眺めている方も多いはずです。
このライトをよく確認すると複数の色に分かれていることがわかりますが、適当に配色されているわけではありません。
美しさを考えているわけでもないのですが、なぜ色分けされているのかご存知でしょうか?
実は、このライトはそれぞれの色によって滑走路のラインを示しています。
白いライトは滑走路全体を四角く囲っているように点灯していますが、これは滑走路の長さと幅がわかるように点灯する滑走路灯と呼ばれています。
白と白・赤の交互に点灯するのがセンターラインであることを示す滑走路中心灯になります。
飛行機が進む方向の手前に存在しているのは緑色のライト、奥に点灯しているのが赤のライトでこれは滑走路の開始と終わりを意味します。
そして滑走路の外側でパッシングをして飛行機に対して進入方向を指示しているのが進入灯になります。