英語の発音[r]編

英語らしい[r]の発音

[r]の発音は日本人にとっては難しいものになります。
というのも、[r]の発音こそ、もっとも英語らしいものなのです。

日本人にとっては、異端のもので難しい発音ですが、練習して慣れれば出来るようになります。
コツをつかんで、マスターしましょう。
今回は[r]編です。

舌先がポイントになる[r]の発音

[r]の発音のポイントは舌先です。
舌先をうんと意識すると、[r]らしい発音に聞こえるようになります。
舌の先を口の中にある天井につけないように発音すると英語っぽい音になるのです。

日本語とはちがい、舌先を巻いて反り返らせるということをしないといけないのが難しいところです。
下の奥の両端の部分を上の奥歯につけるようにするとうまく[r]の発音が出来ますから、試してみてください。
ここで、気を付けるのは、口の中の天井に舌先が一切触れないようにすることです。

母音としての[r]の発音のコツ

母音としての[r]はparkやworkのように、母音のすぐ後ろにあるのです。
そして、その種類は6種類あり、それぞれに特徴がありますので、以下に詳細を記します。

1つめは、小指をくわえたくらいの口で発音、2つめはあくびくらいの大きな口で「あー」と発音しそれに先ほどの[r]をつけるのです。
3つめは口をやや開いて「おー」と言い、それに続けて[r]を発音、4つめは日本語の「いー」を歯を見せながら発音して、[r]を発音、5つめは大きめの口で「えー」と言って[r]の発音を加えます。
そして、6つめは、日本語の「うー」に[r]を加えた発音です。

しかし、この母音の[r]は人によっては発音しない場合もあります。
イギリス英語がその傾向にあるのです。
イギリス英語では「air」は[r]を発音せず、「あー」と言いますから、アメリカ式の英語とは全然違う発音になります。
このように、国による違いは興味深いものです。

子音としての[r]の発音もマスターしよう

子音の[r]の発音もマスターしたいものです。
この発音をマスターするには、日本語による先入観を捨てなければいけません。
日本語の「ラ」行は舌先を天井に付けるのが当たり前になっているからです。
英語の子音としての[r]は絶対に、舌先を天井につけてはいけません。

子音の[r]のポイントは舌先と口の天井の間にある「せばめ」です。
ここを瞬間的に広げるように意識して、発音します。
少し唇をつぼめながら、発音すると良いです。
「らー」というより「わー」に近い発音かもしれません。

お手本を聞きながら、何度も練習しましょう。
その際、自分の発音も録音して聞いてみると分かりやすいです。
そのようにして、何度も練習することで、英語らしい発音に近づいていきます。
外国映画などを[r]を意識して英語で見るのも良い勉強になりますから、おすすめです。